せんと♨︎ガール

美大出身の「せんとガール」が、昔ながらの銭湯をめぐる。(主に東京) 

2014-01-01から1年間の記事一覧

2014年、銭湯レポまとめ

せんとガールの銭湯めぐりレポートは、今年の4月から始まりました。銭湯に馴染みがない人にも良さが伝わるよう、じっくりゆっくり、写真たっぷりで、初心者目線を忘れないように取材を続けています\(○^ω^○)/今年書いた、銭湯の記事のリンクを下にまと…

銭湯帰りのクリーニング屋さん

年末です。人から頼まれた絵を描いたり、年賀状をつくったり、掃除をしたりその他もろもろで忙しく…ブログの更新がちょっと滞っておりました。 銭湯帰りに、気になるクリーニング屋さんを見つけたので、ご紹介。 このブログでは銭湯の取材の後、たまたま立ち…

豊島区・要町の住宅街にある、愛すべき銭湯!山の湯(後編)

山の湯レポ、やっと後編までたどり着きました。 前編はこちら。中編はこちらからどうぞ! で、女湯はどうなっているのかというと・・・ちんまりとした可愛いフクロウが出迎えてくれました。 ここ豊島区は、フクロウと関係が深いのですよね。街の中を探してみ…

豊島区・要町の住宅街にある、愛すべき銭湯!山の湯(中編)

豊島区の山の湯レポート、前編はこちらです。 さてお待ちかね、そろそろ浴場の方も見てみましょう! まずは男湯から。入った瞬間に、可愛らしいタイルのピンク色と、壁のペンキ絵が目に飛び込んできます。 そして愛嬌のあるひょうたん型の湯船。 その中心に…

豊島区・要町の住宅街にある、愛すべき銭湯!山の湯(前編)

東京メトロ要町駅から徒歩5分程のところ。のんびりした狭めの商店街を抜けて、ゆる〜やかな坂をてくてく歩いていったところに、この山の湯はありました。 山の湯入り口の前は通り抜けできるようになっていて、ご近所の人たちにとっては、便利な小道かもしれ…

バスタオル

富士見湯日記 *1 より。 2011年 7月3日 晴れ 「はい、じゃあ三百円でお願いね」「分かりました」タオルがいっぱいに入った大きなかごを持ち、外用サンダルを履き、コインランドリーまで運ぶ。外の空気がおいしい。 お客さんが使い終わった貸しタオルを洗濯機…

僕の夢

富士見湯日記 *1 より。 2011年 6月2日 雨 カラオケの機械の前で、ひとりペン立ての整理をしていた。お客さんが来ない。 あまりにもやることがないので、整体室の隣にある個室へ行き、社長が普段使っている机の上を片付けることにした。お客さんが使う部屋で…

蛇骨湯の古地図も発見!てくてく浅草めぐり

「蛇骨湯」という銭湯の取材の帰り道のおはなし。 せっかく浅草まで来たので、この辺りをブラブラしてみることに。 蛇骨湯レポートはこちらから全て読めますよ。 わたし実は、今まで浅草に遊びに来たことがなく、下調べもろくにしてこなかったので、とにかく…

江戸時代から続く下町の老舗。黒湯天然温泉。蛇骨湯!(後編)

前編はこちら。中編はこちらから読めます。 それにしても、蛇骨湯に入りにきてる女性、お洒落に髪の毛をまとめている人をちょこちょこ見かけます。手ぬぐいを上手に使ったり、リボンのついたターバンみたいなのとか…。粋なお洒落をさりげなくできちゃうのが…

江戸時代から続く下町の老舗。黒湯天然温泉。蛇骨湯!(中編)

前編はこちらです。 こちらは女湯側の脱衣所。小ざっぱりしていて明るく、居心地がよいです。休日は人の入れ替わりが激しく、脱衣所だけでも常に10人ぐらいの人たちでわいわいと賑わっていました。さすが観光地! ドライヤーを当てられて楽しそうにはしゃぐ…

江戸時代から続く下町の老舗。黒湯天然温泉。蛇骨湯!(前編)

本日は、浅草のど真ん中、ある路地の奥まったところにある、蛇骨(じゃこつ)湯へ行ってきました。 初めて名前を聞いた時の、インパクトがすごいですが…!由来を調べてみると、昔、蛇の骨が掘り出されたためとか、いろいろ噂があるようです。 蛇骨湯には二回…

社長2

富士見湯日記 *1 より。 前回の日記はこちら。 2011年 5月21日 晴れ 仕事が夜遅くなり、社長に送ってもらう車の中だった。社長に、「お前、ここの三代目になるか?」と言われる。いつもの冗談だろう。社長はいつも真面目な顔をして冗談を言うので、真意が掴…

社長1

富士見湯日記 *1 より。 2011年 5月17日 曇り 「お前、俺のこと好きなんだって?」 二階で出くわすと、社長はいつも言う。おそらくアルバイトの女の子全員に、言って回っているのだろう。いや、お客さんにも声をかけていそうだ。「みんな噂してるよ」と社長…

シックなデザイナーズ銭湯、露天風呂付き。三鷹のぼり湯。(後編)

のぼり湯レポートもこの記事で最後です。 前編はこちら。中編はこちらから読めます。 さて続きです。 洗い場の一角には、あまり見かけないホース付きのシャワーが備えてありました。これは人気があるようで、シャワー3つとも、先客がいました。後ろに人が居…

シックなデザイナーズ銭湯、露天風呂付き。三鷹のぼり湯。(中編)

今回ののぼり湯レポ、前編はこちらです。↓ <a href="http://saint-girl.hateblo.jp/entry/2014/09/09/144025" data-mce-href="http://saint-girl.hateblo.jp/entry/2014/09/09/144025">シックなデザイナーズ銭湯、露天風呂付き。三鷹のぼり湯…

シックなデザイナーズ銭湯、露天風呂付き。三鷹のぼり湯。(前編)

本日は三鷹市にある、「のぼり湯」へ行ってきたのです。武蔵境駅から、バスで10分ほどのところにあります。 少し前、ここ「のぼり湯」のご主人が、うちにも取材に来い来い〜と、わたしに声をかけてくださったのです。 自分のやっていることを誰かが求めてく…

富士見湯小ネタ集2

富士見湯日記 *1 より。 上の写真は、富士見湯の息子さんであるアキさん。飲み物の点数シールをお客さんにあげるため、フロントの商品棚にシールを貼って、集めている。富士見湯には、こういった、従業員や常連さんしか知り得ない暗黙のルールというものがあ…

北上夜曲2

富士見湯日記 *1 より。 「いやー、普段から歌い慣れてる人の歌い方だよ」歌い終わっておじぎをし、舞台から降りると、田中さんがほめてくれた。「もっと歌ってよ。良い声してるよ」「そ、そうですか?」おだてられて、いよいよ調子に乗ってきた。他にお客さ…

北上夜曲1

2011年 3月30日 晴れ お客さんの少なくなった富士見湯は、今日も営業中だ。この日も二時間近く、宴会場には誰も来ない。私は湿らせたティッシュで炊飯器を磨いていた。 「誰もいねえなあ〜、おい」間延びした声が座敷に響いた。「あ、田中さん」キッチンの開…

カエル折り紙2

富士見湯日記*1より。 2011年3月27日 晴れ あの大地震から、半月ほど経っていた。 富士見湯の二階に来るお客さんの数は、がくっと減っていた。私だって、銭湯には入れても、なかなか飲んだり歌ったりする気分にはなれない。誰もいない二階のキッチン…

カエル折り紙1

富士見湯日記 *1 より。 2011年 3月10日 晴れ 今日はお客さんに、ジュースをごちそうになった。 お客さんに何かを奢ってもらったら、伝票に印をつけておくと、富士見湯から、アルバイトの女の子に百円のお小遣いが出る。その百円玉は、富士見湯の息子である…

せんと♨︎ガール、銭湯の取材に行く。(後編)

「せんと♨︎ガール、銭湯の取材に行く編」の最終回です。 前編はこちら。中編はこちらから、読むことができます。 撮影日の当日。 許可を頂いている分、初日に比べて少し気持ちが楽です。銭湯の中の撮影したい場所を頭に思い浮かべ、シミュレーションしながら…

せんと♨︎ガール、銭湯の取材に行く。(中編)

埼玉の、夏の暑さに負けて、スライムになっておりました。 ("せんとガール"こと、ちぐたは、実は埼玉県在住なのである。) 遂に自宅へエアコンを導入し、スライムガールは、せんとガールへと、復活!いたしました。やっと、パソコンと正面から向き合う気持…

せんと♨︎ガール、銭湯の取材に行く。(前編)

今回はちょっと特別編です。 ・・・銭湯の中の撮影は、禁止されていることが多い。携帯電話やスマートフォンも、盗撮の恐れがあるため、ほとんど、使う行為すら許されていない。銭湯が、安心して裸になれる場所であるためには、当然かなとおもいます。中を撮…

鯉、金魚が泳ぐ。こだわりの庭。東京浴場(後編)

東京浴場の記事、前編はこちら。中編はこちらです。 ひょいと見上げると、庭の上に煙突がみえました。 一人で金魚を見て、口を開けて驚いたり、窓から身を乗り出して外を覗いたりする私は、常連さん方にはどう見えているんでしょうか。。端から見ると完全に…

鯉、金魚が泳ぐ。こだわりの庭。東京浴場(中編)

前編はこちらから。 入り口そばの松が、ご立派です。中のお庭から顔を出しているみたい。 靴箱がある入り口正面の壁の景色は、風景写真を引き伸ばしたもの。 常連さんでしょうか。おばあちゃんが一人買い物カートを引き、勝手知ったる様子で入って行きました…

鯉、金魚が泳ぐ。こだわりの庭。東京浴場(前編)

おはようございます。久しぶりの、ブログ更新です。 このブログは、Facebookページ「せんとガール」の更新記事を 読みやすくまとめたものです。 こちらは先取りでちょっとづつ記事が読めますので、良かったら覗いてみてください。 今回は、品川区にある、「…

魔法使い2

「富士見湯日記」より。 ・・・これは、せんと♨︎ガールこと私ちぐた氏が、銭湯巡りを始めるきっかけになった、「富士見湯」での出来事を日記に書き記したものである。 時間軸にそって最初から読む方は、こちらから。 魔法使い1の続き その日は二つの家族が…

魔法使い1

「富士見湯日記」より。 ・・・これは、せんと♨︎ガールこと私ちぐた氏が、銭湯巡りを始めるきっかけになった、「富士見湯」での出来事を日記に書き記したものである。 時間軸にそって最初から読む方は、こちらから。 1月23日 晴れ 踏み台にしていた椅子の足…

九谷焼タイル絵が彩る、銀座の金春湯(後編)

金春湯の取材レポ、前編、中編もよろしく。 あちらこちらにある絵を楽しみながら体を洗い終え、湯船へ向かいます。角が丸く可愛らしい浴槽が、ふたつ。手を入れると、おお。アツい。43度です。以前は、今より一度高い、44度だったのだそう。 埋め水をしたい…