黒い天然温泉。ほっと落ち着く空間に、集まる人々。千年(ちとせ)温泉(中編)
千年温泉レポの、前編はこちらから読めます。
7、8人の女性達で賑わっていました。入り口付近に積んであったケロリン桶と風呂椅子を持って、適当な端っこのカランにちょこんと落ち着きます。
タイル絵は、ご主人が持っていた「丹沢の写真集」を参考に描いてもらったそう。
銭湯にいながらにして自然を満喫している気分になれます。
熱めのお湯に浸かって、タイル絵を眺めたりするのは久々でした。
はわ〜。固まっていた脳がほぐされるような、なんとも言えない気分…。
お湯が出てくる格子の中に、ひっそりと…誰かが隠れ潜んでいました。
さて、そろそろ外風呂の様子も見に行きますか。と、
露天風呂に向かおうとすると、ガラス越しにこっちを覗く、黒ずくめの女性・・・。ど、どなた?
ここだけちょっと異質な感じがしますけれど・・・(’ω`;)
ご主人に後で聞くと、なんとこのタイル絵、「昔、間寛平さんが貼っていった」タイルなのだそう。寛平さん、調べてみるとタイル職人さん(見習い?)だった時期があるそうで。
これはレアですぞう。女湯でしか見られません。
タイルの横を通って、目の先にある外風呂。
湯船におばさまが2人ほど浸かっていましたが、私が来たことに気づいてか、一人さりげなく内風呂へ戻っていきました。
割とこじんまりとしていますので、3人入ってたらちょっと遠慮しちゃうくらいの広さかな。(おばさま、気を遣わせてしまってましたらスミマセン。。)
屋根付きで、天井がガラス張りになっていました。昼間は光が差し込むし、夜は星が見えたりするのかな…!?
湯船の奥に並べた観葉植物や盆栽は、ご主人が手入れをされているとのこと。
後で受付のところで、盆栽はご趣味なんですか、とご主人に聞くと、「普通です」と。「昔は趣味としてやっていましたが、今は普通にやってます。あとは、死を待つのみ。」と、柔らかい口調でおっしゃる。
さ、さすが達観しておられる・・・。ご主人と会話をしていると、人生の酸いも甘いも知っていて、それでいて温かみがある人柄が感じられて、なんだか気持ちが落ち着くんです。。
お客さんが飽きないよう、男湯と女湯の植物の配置換えも頻繁にしているそうですよ。
常連さんから頂いた、千年温泉夜の外観写真。
千年温泉レポート、まだまだ続きます!
千年温泉 Data
《住所》川崎市高津区千年新町 20-4/南武線 武蔵新城駅から徒歩7分 |
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《TEL》044-766-6240 |
《営業時間》平日 14:00~深夜0:30 日曜・祭日 11:00〜23:30 |
《定休日》金曜 |
千年温泉 Map
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