せんと♨︎ガール

美大出身の「せんとガール」が、昔ながらの銭湯をめぐる。(主に東京) 

江戸時代から続く下町の老舗。黒湯天然温泉。蛇骨湯!(後編)

 

前編はこちら。中編はこちらから読めます。

 

それにしても、蛇骨湯に入りにきてる女性、お洒落に髪の毛をまとめている人をちょこちょこ見かけます。手ぬぐいを上手に使ったり、リボンのついたターバンみたいなのとか…。粋なお洒落をさりげなくできちゃうのが、浅草女性の特徴なのか!?

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銭湯巡りをしている同じガールとしては、銭湯でできるお洒落は、やはり気になるところ。
( ↑ 今までまったく意識してなかった。。)

外にいるときから既にお風呂キャップ?をかぶった状態でやってきて、蛇骨湯に入って行くおばあちゃんも何人かいました。それが、絶妙な感じで、違和感なく私服と馴染んでるんですよ。

同じ銭湯に集まる人同士で、こういう装いも影響しあっていたりして。
 
 

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おすそ分けジャグジーを楽しみつつ、ふと左を見ると、ガラスの向こうにも湯に浸かる人が!あらっ、もう一つスペースがあるのね。

 

最初は気づかずに前を素通りしていた細身のドアに、「露天風呂・水風呂」と書いてある。
(なんと、露天風呂があるとは…!)
ドアを開けると、あれ?
そこはどう見ても室内…。さりげなくお庭が。

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うーん。でも、さっきよりも涼しくて、外の空気を感じなくもないような…。

 

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露天風呂といいながらも、しっかり窓もついていたりして。
「露天」って、何だっけ?と、お風呂から出てから辞書を引いてしまいました。

しかし、ここの湯船は小さめながらもなかなか人気。常に3人くらいは入っています。先ほどの湯船よりも少しぬるめで、長く浸かっていられる黒湯です。
内風呂と隔離されているためか、静かでほっとする空間でした〜。

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水風呂もちょっと触ったら、ひやーっとして気持ち良さそうでした。これも黒湯!(なんとなく、初めての銭湯で水風呂に入る勇気がでないのですが……なんちゅうか、目立ちません?)

 

さて!今度は、男湯に潜入です!

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何度見ても、この富士山のタイル絵は良い…。
女湯側に満開の桜があるのに対して、やはり松が描かれていましたよっ。

 

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内風呂は女湯と一緒のようですが…。

 

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露天風呂・水風呂スペースの半分は、建物の内側に入り込んだつくりになっているんですね〜。

むむ、中が女湯よりも入り組んでいるぞ〜。

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大きな岩と、上から下に落ちる水が見える。

 

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うおっ。
こ、鯉が泳いでらっしゃる。

じゃぼじゃぼ水音を立てて、藻をかじってました。大量、そして元気いっぱい。

 

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落ち着いた木の色の屋根の下で、外の空気を感じながら。

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黒湯に浸かって…。(しかも、脱衣所のテレビの音が露天風呂に聞こえるように、スピーカーまで設置してある。)

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のぼせたら、お庭を堪能しながら休憩。

なんとも羨ましい。

ここに、男性陣が仲良く並んで、鯉を見たりするのでしょうか。

 

私この、男湯と女湯の差を見て、

(ああ…、たまに女湯と交換してくれたらいいのにな…)
と思ってしまいましたが、

…よく考えると、ご夫婦やなんかで銭湯に行って、いつも待たされてるのって、男性ですよね。(私のイメージですが。)銭湯に行くと、おじさんが新聞読んだり、テレビ見たりしながら待ちぼうけになってるの、よく見かけるもの。

ということは…
もしかして、男の人が長湯しても飽きない工夫って、意外と大事なのでは!?

 

ここ蛇骨湯は、待合室も小さめでしたし…。(だけど水槽にお魚が泳いでいたり、お子さんの作品が置いてあったりして楽しい待合室になってました。)

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テレビを見ながら黒湯に浸かり、のぼせたからだをベンチで冷まして、鯉を見ながらぼーっとして、もう一度浸かって、テレビを見て、あれこれしてから
待ち合い所に向かうと、

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というやり取りが、この蛇骨湯では日常茶飯事なのかもしれません。
女子はこういうところに来ると、なにかと時間がかかりますから…。

 

いろいろ妄想してしまいましたが、
実際、かつては遊郭帰りの男の人たちで賑わっていた、ということで男性の集客を考えたつくりなのかも、知れませんね。
今回はわたしなりに、現代人へのメリットも考えてみました。 

 

それにしても、こんな観光地のど真ん中で、460円で温泉に浸かれるということで、女性にも男性にも大人気の銭湯です^^

 

というわけで、

「男性が長ーい時間 楽しめる銭湯も、なかなか合理的!」

…と、今回はまとめてみました。

 

次回は、蛇骨湯の周りをてくてくお散歩してみます。

 

 

つづく。

 

蛇骨湯Data

《住所》  東京都台東区浅草1-11-11/東京メトロ 田原町 3番出口より徒歩3分、都営浅草線 浅草 A1出口より5分
《TEL》   03-3841-8645
《営業時間》13:00〜24:00
《定休日》 火曜日(祭日は営業、翌平日休業)
《URL》  http://www.jakotsuyu.co.jp/index.html

 

蛇骨湯マップ